こんにちは!
私たちはノートベルク観光局
ノートベルクの風土や文化についてご紹介いたします!
【ノートベルクとは?】
ノートベルク、そこは、北の果て
他の国々とは、高い山脈と広大な針葉樹林で隔てられた、陸の孤島。
古くから海沿いに暮らす海洋狩猟民と
のちに入植した人々の牧羊文化や宗教と血が混ざり合い
この土地の文化は独自に発達してきました。
彼らは何もない土地を何代にもわたって地道に開墾し、
大切に守ってきました。
それを誇りにしています。
25年前、この土地に星が降り、大地を埋め尽くしました。
それ以来、ここは、見渡す限り星という珍しい景色となりましたが
この星には危険があったため、外の人間が近寄ることはほとんどありませんでした。
長年、この星の特殊な性質に悩まされてきた土地の人々でしたが
だんだんとその性質は収まり
現在では、ほぼ危険がなくなりました。
星はこの土地の人々の生活を変えました。
これからは、この星が作った新しい景色と
ノートベルクが失いかけたものを
皆さんにお見せするときです。
【ノートベルクの歴史】
(「Hoshi Furu Sato」より抜粋)
古くは、海洋狩猟民が海沿いに暮らしており
海と大地と山々に彼らの神々の物語があった。
中世に、南にある王国のひとつがこの土地に侵攻し
属領となり、その王国の貧しい層の人々が、開拓民として入植した。
先住海洋民と入植開拓民は、初めこそ反発しあったが、
すぐに次の戦争で本国が負けを喫し、別の王国の属領となり、
同じ被支配民となったあたりから、彼らの文化は混ざり合った。
入植民は、何もなく土の薄かった土地を地道に開拓し、牧羊を持ち込んだ。
皮革を利用していた先住民には、その羊毛が魅力的だった。
逆に入植民には、先住民が漁業で得る水産物と、
古くから持っているこの寒冷地で暮らす技術すべてが魅力的だった。
入植民が織物に入れる文様と、先住民が家の識別に使う文様は似ており
彼らの文化はお互いに親和性が高かった。
本国で繰り返される戦争のため、貧しいこの土地はほとんど忘れ去られたようになった。
地下資源の存在が取り沙汰されるのは、近代技術がもっと発達した頃、この本の内容よりずっと後になる。
この土地の人々は、数百年にわたる開拓の歴史を誇りにしている。
神についても、本国の国教とは少し違い、先住民の神話と混ざり合って発達した
独特な神話体系を持っている。
【ノートベルクの神話】
(「Hoshi Furu Sato」より抜粋)
先住民の持っていた宗教は、原始的な多神教だった。
あらゆる動物の形をとり、それぞれに様々な現象を司らせて、神とする。
野や海、空にいる動物たちは、同じ形の神の子孫である。
海と空と大地にそれぞれ柱となる神がいて
その下に、小さな神々がいるという階層がある。
海にはくじら、大地には大シカ、空と山の上に鳥の形の神がいて、それぞれを司る。
神々の物語は、歌と彫像で伝わる。
新しい創作がしやすく柔軟性に富んでいる。
入植民の宗教は、多くの国で信仰されているのと同じ、一神教である。
信仰対象は、宇宙創生の真理のような、超越した概念であり
「ある意思」であり、姿は人間には認識不可能とされる。
しばしば、ヒトに似た形にデフォルメされて扱われ、聖職者の間で問題になるが
貧しく学ぶ余裕のない入植民たちは、そのような分かり易い形で信仰していた。
創始者や、「ある意思」の使わす眷族も、信仰の対象になる。
混ざり合った神話では、この具象化された一神教の神が、すべての最高神であり
人間はその子孫である。
くじらと大シカと鳥は、その神の一番の眷属である。
その神は、はるか遠く、生死の先の国にいて
死んだ者の魂は、山の上から鳥がその国へ連れて行く。
創世神話では、命の最初は、海の底から、鯨に連れられてやってきたという。
【ノートベルクの地図】
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