こんにちは、ノートベルク観光局です!
こちらのページでは、ノートベルク観光の目玉になっている
釣りについてお話いたします。
ノートベルクの釣りは、変わっています。
(もちろん普通に魚を釣るつりもあるんですけれども)
ノートベルクの星の原では
一面に落ちている星の間に、宝石のような小石がまぎれていることがあります。
これをうまく釣りざおで拾い上げてもらいます。
この小石は、星が降ってきた夜、または落ちていた星が爆発した瞬間などに発生したものだといわれています。
不思議なことに、この小石は、素手でじっと握っていると
いろいろな光景が見えてくるのです・・・
それは、この土地の記憶のようなものといわれていますが、よく分かりません。
なぜ小石にそんなことが、ということも、分かっていません。
ただ、それが分かった当時、土地の人は、見えたそれを懐かしく思ったといいます。
なので思い出を閉じ込めた石だと呼んでいます。
ただ、この石がまとっているその思い出は
3,4度ほども見ると、だんだんと消えていってしまうのです。
長い間、土地の人々は、この小石を外に出すことをよしとはしていませんでしたが
人々にとって価値があるのは、この小石そのものではなく、それがまとっている思い出でした。
でも、それは消えてしまうのです。
そこで、人々は、見えた思い出をほかの表現に変えて残していくことを始めました。
それは絵であったり、詩であったり、歌であったり、彫刻であったり・・・
星降る以前よりもその文化活動は活発になりました。
やがて、その元になる石を、外の人に集めてもらうことを始め、それが観光資源となりました。
だいたいは、特別な釣り竿を貸して、拾ってもらった小石を、思い出のない小石と交換するスタイルですが、この商売はあちこちでいろいろな形態をとっています。
ノートベルクに降った星は
下手をすると爆発することがある、非常に危険なものでした。
人々は、できるだけこの星には触れないようにしていました。
しかし時間が流れるにつれ、星のその危険な性質が薄れてゆき、現在では触っても何の危険もありません。
それでもわざわざ釣りというスタイルをとるのは、かつての名残であると同時に、遊び心でもあるのです。
ちょっと、このゲームが難しくなりますから・・・